レムナント

再びアリスの手を取った。

シドはとても上手で踊りやすかった。

誘導してくれて、安心感がありとても心地よかった。

何…これ、、


アリスはチラッとシドを見上げると目が合った。

その瞬間、心臓が大きく跳ねた。

どうしたんだろう…すごく緊張する。。

アリスはすぐ視線を逸らすともう一度シドの顔を見ることはできなかった。

シドに聞こえてしまうんじゃないかと思うほど心臓がドクドクと鳴り響く。

顔が熱い…


「あっ、」

どうにか平常心を保とうと頭がいっぱいで、またステップを間違えてしまった。

シドの足を踏みそうになり、慌てたアリスは体制を崩した。

ドサッ

シドの胸に倒れ込んだ。

慌てて身体を離そうとした瞬間、シドがアリスの腕を掴んだ。

グイッ…

そして、そのままアリスを抱きしめた。


え……

何が、起きてるの……




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