今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
へへへっ、嬉しい! すっごくすっごく嬉しいよっ!
「そうか。では、決まりだな。明日はふたりで、動物園だ」
「やったー!」
パパはピョンピョコ跳ねる私を、優しい目で見つめていた。
『ふん。まったく、毛むくじゃらなんぞを愛でてなにが楽しいのやら』
真っ白い特大の毛むくじゃらが、私の足元でペチコンッと尻尾を床に打ち付けながら不貞腐れたように零した台詞は、浮かれきった私の耳に届かなかった。
待ちに待った翌日。
いつもより早くにパッチリと目が覚めた。
「おはようベル!」
『朝っぱらからずいぶんと張り切っておるのう』
「だって、パパと一緒にお出掛けなんて初めてなんだもの! それに私、動物園って初めて。つぶらな目をした手乗りサイズのリスに、長いお耳とまあるい尻尾のふわふわのウサギ……ふふふ。楽しみだなぁ」
私はベッドの下でラグに丸まったベルの首後ろから背中をたっぷりと撫でてやりながら、ご機嫌にまだ見ぬ小動物たちに思いを馳せる。
「そうか。では、決まりだな。明日はふたりで、動物園だ」
「やったー!」
パパはピョンピョコ跳ねる私を、優しい目で見つめていた。
『ふん。まったく、毛むくじゃらなんぞを愛でてなにが楽しいのやら』
真っ白い特大の毛むくじゃらが、私の足元でペチコンッと尻尾を床に打ち付けながら不貞腐れたように零した台詞は、浮かれきった私の耳に届かなかった。
待ちに待った翌日。
いつもより早くにパッチリと目が覚めた。
「おはようベル!」
『朝っぱらからずいぶんと張り切っておるのう』
「だって、パパと一緒にお出掛けなんて初めてなんだもの! それに私、動物園って初めて。つぶらな目をした手乗りサイズのリスに、長いお耳とまあるい尻尾のふわふわのウサギ……ふふふ。楽しみだなぁ」
私はベッドの下でラグに丸まったベルの首後ろから背中をたっぷりと撫でてやりながら、ご機嫌にまだ見ぬ小動物たちに思いを馳せる。