今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
「アルベルト、お前はそうやって昔から何気にいい根性をしてるよな」
「さて? なんのことやら分からんな。ほら、早くせんと後の客にも迷惑だ」
恨みがましく呟きながら財布を取りだすロベールを横目に、俺はヤレヤレと肩をそびやかした。
そうして購入したチケットを手に、各々ゲートへと進む。子供たちが先にもぎりのスタッフに手渡し、その横を入場者にノーカウントのベルがスルリとすり抜けて、ひと足先に園内に足を踏み入れる。
「ねぇリリー! 一緒にウサギを撫でにいかない?」
「うん、ウサギさん撫でたい!」
半券を受け取ったダグラス王太子の提案に、リリーも元気よく同意する。
俺はスタッフにチケットを渡しながら、俺と手を繋いでおくようにリリーに声をかけようとする。
「リ――」
「はい、リリー。転ばないように掴まって?」
ところが俺が口にするより一瞬早く、ダグラス王太子がリリーに向かって手を差し出す。
「うんっ!」
「さて? なんのことやら分からんな。ほら、早くせんと後の客にも迷惑だ」
恨みがましく呟きながら財布を取りだすロベールを横目に、俺はヤレヤレと肩をそびやかした。
そうして購入したチケットを手に、各々ゲートへと進む。子供たちが先にもぎりのスタッフに手渡し、その横を入場者にノーカウントのベルがスルリとすり抜けて、ひと足先に園内に足を踏み入れる。
「ねぇリリー! 一緒にウサギを撫でにいかない?」
「うん、ウサギさん撫でたい!」
半券を受け取ったダグラス王太子の提案に、リリーも元気よく同意する。
俺はスタッフにチケットを渡しながら、俺と手を繋いでおくようにリリーに声をかけようとする。
「リ――」
「はい、リリー。転ばないように掴まって?」
ところが俺が口にするより一瞬早く、ダグラス王太子がリリーに向かって手を差し出す。
「うんっ!」