今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
 私の呼びかけに、火の魔粒子、水の魔粒子、土の魔粒子、風の魔粒子、四属性の全ての魔粒子が集まった。
「アレを追い払うのにみんなに協力して欲しいの!」
 みんなで一丸となれば、きっとあの黒い魔力だって追い出せるはず――!
《あらあら、そういうことね。いいわよ》
《オイラも協力してやるよ》
 火の魔粒子と水の魔粒子が即座に答え、他のふたりも快諾をくれた。
「ありがとう!」
 私は両手を大きく広げ、胸元で赤、青、黄、緑のカラフルな色を持つ魔粒子たちを抱き締める。みんなは、私の腕の中でスーッとひとつに混じり合い、白い光になった。
「それじゃあみんな、いくよ! ……えいっ!」
 私がみんなを押し出すようにすれば、白い光になったみんながパーッと弾けるように周囲へ広がり、あたり一帯を包み込む。
《あんたたち邪魔よ》
《オイラたちが蹴散らしてくれる》
《ここは其方らの居場所ではないぞ、去れ》
《さっさと失せなさい》
 みんなの声を直接頭の中で聞く。
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