今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
顔を上げたダグラスが、満面の笑みで告げる。
「……あ、ありがとう。でも、どっさりじゃなくて、食べる分だけお願いね?」
「うん、もちろん!」
「ダグラス王子は間違いなく恋で身を滅ぼすタイプッスね」
バイアスさんが何事かボソッと零す。それにバイアスさん隣のヴィオラが反応する。
「ええ、なまじ富と権力を持っている分、なおさら質が悪いですわ。そして幼児でありながら、あれはそうとうな腹黒予備軍とみましたわ。間違ってもリリーちゃんがダグラス王子の魔手に落ちないよう、私が目を光らせておきませんと」
残念ながら私には、小声で交わされるふたりの会話の内容までは聞こえてこなかった。
「俺としては幼児の恋路よりご自分の恋に目を向けて欲しいッス……って、ヴィオラ嬢!? 俺の話聞いてるッスか!?」
その時、バイアスさんとの会話を強引に中断したヴィオラが身を乗り出し、私の前にスッとなにかを差し出す。
……ん?
「……あ、ありがとう。でも、どっさりじゃなくて、食べる分だけお願いね?」
「うん、もちろん!」
「ダグラス王子は間違いなく恋で身を滅ぼすタイプッスね」
バイアスさんが何事かボソッと零す。それにバイアスさん隣のヴィオラが反応する。
「ええ、なまじ富と権力を持っている分、なおさら質が悪いですわ。そして幼児でありながら、あれはそうとうな腹黒予備軍とみましたわ。間違ってもリリーちゃんがダグラス王子の魔手に落ちないよう、私が目を光らせておきませんと」
残念ながら私には、小声で交わされるふたりの会話の内容までは聞こえてこなかった。
「俺としては幼児の恋路よりご自分の恋に目を向けて欲しいッス……って、ヴィオラ嬢!? 俺の話聞いてるッスか!?」
その時、バイアスさんとの会話を強引に中断したヴィオラが身を乗り出し、私の前にスッとなにかを差し出す。
……ん?