今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
「それからリリー、何度も言っているが、俺の迎えにわざわざ玄関先まで出てこなくてもいいんだぞ」
「だめっ! お見送りとお出迎えは、絶対したいの……っ!」
 休みなしで働くパパに「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」を言わないなんて、そんな不義理はできない。
 それというのも騎士団長のパパはとっても忙しく、以前は自分の屋敷に帰らず騎士団に寝泊まりする日が多かったらしい。
 私と暮らすようになってから、パパは必ず夕食の前には帰ってきて、一緒に晩ご飯を食べてくれる。だけど、その代わりにパパがたくさんのお仕事を持ち帰って深夜までやっているのを知っている。さらにパパは、この一週間一日も休んでいない。聞けば、月に二、三日休みがあればいい方なのだという。
< 43 / 219 >

この作品をシェア

pagetop