今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
第四章 真っ白にゃんこ(?)が現れた
今日は雨。
玄関先でパパをお見送りした後、私は大急ぎで自分の部屋に駆け上がる。
高台に位置する屋敷の二階の部屋の窓からは、馬で騎士団施設に向かうパパの姿がよく見えた。パパは外套をしっかり被り、水しぶきを跳ねさせながら、騎馬で進んでいた。
「水の魔粒子さん、騎士団施設に行くお馬さんとパパの周りを避けて降って欲しいの」
カラカラカラと窓を開け放ち、ところ狭しとひしめき合う水の魔粒子の皆にお願いする。
すると、水の魔粒子のリーダー格の子が、ぷうっと頬を膨らませて尋ねてきた。
《えー? そんじゃ、オイラたちどこに行けばいいの?》
「そうね……王都西端の雨水貯水タンクにお願い!」
《チッ。お嬢ちゃんの頼みじゃ仕方ねえぜ》
ぶっきらぼうに答えると、水の魔粒子のリーダーは、他の子たちを引き連れてスイッと西に向かって飛び出した。
同時に、パパの周囲の雨足が弱まったのが見て取れた。
「水の魔粒子さんたち、ありがとう!!」
玄関先でパパをお見送りした後、私は大急ぎで自分の部屋に駆け上がる。
高台に位置する屋敷の二階の部屋の窓からは、馬で騎士団施設に向かうパパの姿がよく見えた。パパは外套をしっかり被り、水しぶきを跳ねさせながら、騎馬で進んでいた。
「水の魔粒子さん、騎士団施設に行くお馬さんとパパの周りを避けて降って欲しいの」
カラカラカラと窓を開け放ち、ところ狭しとひしめき合う水の魔粒子の皆にお願いする。
すると、水の魔粒子のリーダー格の子が、ぷうっと頬を膨らませて尋ねてきた。
《えー? そんじゃ、オイラたちどこに行けばいいの?》
「そうね……王都西端の雨水貯水タンクにお願い!」
《チッ。お嬢ちゃんの頼みじゃ仕方ねえぜ》
ぶっきらぼうに答えると、水の魔粒子のリーダーは、他の子たちを引き連れてスイッと西に向かって飛び出した。
同時に、パパの周囲の雨足が弱まったのが見て取れた。
「水の魔粒子さんたち、ありがとう!!」