今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
訝しげに口にしながら、しかし動物にしては不可解なくらい全く足音がしなかった。では、鳥かといえば羽音も一切立たなかった。
黒い影は、まるで地面の上を滑るようにいなくなったのだ。
『ムッ! なにやら焦げ臭いぞ!』
突然、ベルがビクンと体を起こして叫び、クンクンと鼻をヒクつかせる。
「えっ!?」
『あっちじゃ!』
ベルは庭の東側に向かって一直線に走りだす。
「あ、待って!」
私は慌ててベルの後に続く。
ベルは、庭の東端にポツンと建つ木造の東屋の前で足を止めた。
庭の端に忘れ去られたように建つ東屋は壁や戸口がなく、雨よけの屋根があるだけの簡素な造りの休憩スペースだ。その中にある木製のベンチから、ゆらゆらと煙が上っていた。
「あっ! ベンチから煙が出てる!」
『……ムムッ。ベンチの上になにかのっかっておる! あれが出火の原因じゃな!』
不幸中の幸い。今はまだ、赤い火種が微かに確認できるのみ。木製のベンチは煙を燻らせるばかりで、いまだ炎上には至っていない。
黒い影は、まるで地面の上を滑るようにいなくなったのだ。
『ムッ! なにやら焦げ臭いぞ!』
突然、ベルがビクンと体を起こして叫び、クンクンと鼻をヒクつかせる。
「えっ!?」
『あっちじゃ!』
ベルは庭の東側に向かって一直線に走りだす。
「あ、待って!」
私は慌ててベルの後に続く。
ベルは、庭の東端にポツンと建つ木造の東屋の前で足を止めた。
庭の端に忘れ去られたように建つ東屋は壁や戸口がなく、雨よけの屋根があるだけの簡素な造りの休憩スペースだ。その中にある木製のベンチから、ゆらゆらと煙が上っていた。
「あっ! ベンチから煙が出てる!」
『……ムムッ。ベンチの上になにかのっかっておる! あれが出火の原因じゃな!』
不幸中の幸い。今はまだ、赤い火種が微かに確認できるのみ。木製のベンチは煙を燻らせるばかりで、いまだ炎上には至っていない。