アクセサリーは婚約指輪だけ
期末試験の最終日、母が帰る日は、木曜日だったので私はお休みで伊吹くんは14時から仕事だった。朝、ご挨拶にと伊吹くんが来て、駅まで送ってくれる事になった。私はお母さんと京都駅でお買い物をしてランチをしてから、見送る予定。

荷物を持って下まで降りたところで、スマホを忘れてきたことに気付いて、私は部屋に取りに戻った。

「おはようございます。
おっちょこちょいで
ごめんなさいね」

「いえいえ、
先に荷物だけ積んじゃいますね。

あの、俺、
今回お会いして良かったと
心から思っているんです。

惠美里さんを産んでくださって、
ステキな女性に育てて下さって
だから出会えた事に
感謝していると気付いたんです。

ありがとうございました。

俺も母が産んでくれたから、
育ててくれたから
出会えたんだと
気付いて、日曜に感謝を
伝えたんです。

『今度そう思えたお嬢さんに
会わせてね』って言ってました。

未だ、惠美里さんにも
お伝えしてませんし、
出会ってからもお付き合いも
スタートしたばかりですし、
断られてしまうかもしれませんが、
俺は一緒になれたらと
思っています。

色々な事を気付かせて
くださって、
本当にありがとうございました」

「こちらこそ、惠美里と
出会って下さってありがとう
引き続き、よろしくね」
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