アクセサリーは婚約指輪だけ
父からは何も聞いていなかった私には衝撃であり、信じられない内容であった。

その時、上司である課長が会議室へ迎えに来てくれた。大学から預かっている大事なインターンに無下な事をしないよう言ってくれたが、スパイ疑惑は否定してはくれなかった。

「山口さん、ごめんね。
嫌な思いをしたね。
気付くのが遅くなってしまって
探す時間もあったから色々と
嫌なことが耳に入ったでしょ?」

「いえ、ただ知らないことばかり
だったので衝撃で」
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