私の願いが叶う恋
*休み時間
1つ上の階、2-3へ向かう。
哉太先輩は教室の前の廊下で5〜6人の男女と談笑していた。
麻理は先輩を見るなり、
「あ、哉太先輩〜!先輩って今彼女いますっけ?私の友達の梨沙が、先輩のこと好きなんですけど、どうですか?」
っ!!!!!
あまりの衝撃に、言葉を失う。
タイプとは言ったけど、好きとは言ってない!!!
どうですかってナニ〜!?!?
「えっと、俺を?この子が?話したことないと思うけど・・。」
私を横目で見る先輩の表情は明らかに戸惑っていた。
「す、すみません、いきなり。先輩素敵ですもん、彼女いるに決まってますよね?忘れて下さい。」
手のひらからじわっと冷や汗が滲むのを感じた。