私の願いが叶う恋

*休み時間



1つ上の階、2-3へ向かう。



哉太先輩は教室の前の廊下で5〜6人の男女と談笑していた。



麻理は先輩を見るなり、



「あ、哉太先輩〜!先輩って今彼女いますっけ?私の友達の梨沙が、先輩のこと好きなんですけど、どうですか?」



っ!!!!!




あまりの衝撃に、言葉を失う。



タイプとは言ったけど、好きとは言ってない!!!



どうですかってナニ〜!?!?




「えっと、俺を?この子が?話したことないと思うけど・・。」



私を横目で見る先輩の表情は明らかに戸惑っていた。



「す、すみません、いきなり。先輩素敵ですもん、彼女いるに決まってますよね?忘れて下さい。」


手のひらからじわっと冷や汗が滲むのを感じた。


< 7 / 21 >

この作品をシェア

pagetop