イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。
かっわい……。
あまりのかわいさに言葉を失い固まった。
なんだこのかわいすぎる子は。
おれの彼女だ。
「今日はわたしのほうが早かったですね。やった」
ウサギみたいに跳ねながらおれの目の前に来た優乃。
やべ……かわいすぎていますぐ抱き締めてキスしてぇ……。
七海とあんな会話をしたせいで、自分がすでに限界だと改めて感じたところだ。
それでも、優乃を見るだけで満たされた気持ちになる。
まじでやることなすこと、すべてがかわいい。
「今日はちょっと遠回りして帰りませんか?」
「あぁ」
おれの返事にこれまたかわいすぎる笑顔で返された。
太陽の日差しが強くてくそ暑い中、歩いてもいいと思えるのは隣に優乃がいるから。
「夏休み、楽しみですね。いっぱい遊びましょうね」
あぁ、すげぇかわいい。
外にいるだけで汗かきそうなのに、優乃からはほのかな甘い香りがする。