イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。
話してって言われても、正直に話しすぎるのもよくなかったかな。
嫌に決まってるもんね。
うぅ……。
「まぁ、これからはおれといるわけだし更新してやるよ」
へこみそうになったわたしの頭に手をポンと置く。
その自然な優しさに心が軽くなった。
「はい!」
「幼なじみについては、あっちの気持ちもあるしな……」
そうなんだよね。
翔ちゃんが遠慮してか、ただわたしと話したくないだけかわからない。
だけど、わたしだけの思いでどうにかなるものじゃないんだよね。
「優乃の気持ちを話して幼なじみの話も聞くぞ」
「どうやって話したらいいですか……?」
要くんに頼ってばかりで申し訳ないけど、すごく頼りになる。
ひとつ年が違うだけでこんなにもかっこよくてしっかりしてるんだ。
いや、年上だからじゃなくて、要くんだからかな。
きっとそうだ。
「直接言う。いちばん伝わるのはやっぱり正面からしっかりと向き合うことだろ」