イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。
髪をくくるだけでこんなにかわいくなるものか?
やばすぎだろ。
やっぱり優乃は天使だ。
いや、妖精か?
この世のものとは思えないほどのかわいさ。
なにかに形容しがたい存在。
「なんで隠れてんの?」
「ちょっと照れくさくて……」
「早く見せて」
「ひゃっ、」
柱に添えている優乃の手を握り少し強引に引っ張る。
その勢いで数歩出て、おれの前に来た優乃。
本当に照れているのかおれから目を逸らしてはにかんでいる。
……これはやばい。
ポニーテールだけでもやばいのに、水着は想像していたよりも破壊力のあるかわいさだった。
黒の肩が大きく出ているトップスに、黒地に大きな花がプリントされているスカート型の水着。
優乃のイメージとは少し違って大人っぽさがある。
けど、やっぱり水着だから露出は多い。
優乃の綺麗な白くて細い手足が惜しみなく出ている。
「んー……」