イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。
お昼休み、どうなるんだろう……。
ほんとは怒ってるのかな?
『ひとりで』って言われたし……。
怖いなぁ。
でも、そんな怖そうな人には見えなかったんだけどなぁ。
うーん……。
「理沙ちゃん、やっぱりお詫びの品持ってく?それともクリーニング代?」
「お金なんていっぱい持ってるでしょ。あたしが思うに、気に入られたんじゃない?」
「へ?」
「だって優乃、めっちゃかわいいもん。あたしがいままで出会ってきた中で断トツ」
「憧れてる理沙ちゃんにそう言われるのうれしい~えへへ」
「わかってないな……」
励ましの言葉ももらったし、とりあえず言われた通りお昼休みに屋上へ行こう。
あ、でもやっぱりお詫びの品は持って行かないと気が済まない。
それから理沙ちゃんに、伊月先輩が有名で女子からも人気だということを聞いた。
たしかに、すごくかっこいいもんね。
心も広いし、人気の理由はよくわかるなぁ。
あ、でも連絡先交換に慣れてないのは少しかわいかったかも……。
伊月先輩のことを考えていると、時間はあっという間に過ぎた。