イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。


話しながら楽しく食べる。

こういう時間がいちばん幸せなのかもしれない。


優乃が買ってくれたいちご飴も一緒に食べる。

甘酸っぱさが絶妙で、おれも好きだと思った。



「どうですか?」

「うまいよ」

「ですよね!よかった、要くんにも気に入ってもらえて」

「でも食べ終わって寂しいな」

「たしかに、すぐなくなっちゃいますよね」

「まだちょうだい」


おれの言葉に戸惑う優乃。



「え、っと、わたしも食べちゃってもうないです。すみませ……」

「ほら、甘い」


そんな優乃に口づける。

さっき食べたいちご飴くらいに顔が赤くなったのがわかる。



「もっとちょうだい」

「は、恥ずかしい……けど、わたしも欲しいです」

「かわいすぎ」



素直な優乃に深く口づけた。

いちご飴の甘さが残るキスは、最高に気分を昂らせる。


やみつきになり、何度も深く重ねた。


舌よりも甘い優乃の声がおれの理性を崩していく。



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