イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。
「それでも知りたいんだよ。10月の要の誕生パーティー、今年ももちろん行うからぜひ招待してくれ。花咲優乃ちゃんを」
「気安く呼ぶなよ」
「わかったね?じゃないと認めないよ。すぐに婚約の話を進めるから」
「脅しかよ。タチ悪い。優乃は傷つけんな」
「さぁそれはどうだろう。伊月の人と付き合うってことはそう簡単じゃない。見極めさせてもらうよ」
「優乃が行きたくないって言ったら行かせないから。無理させたくねぇ」
「わかった。でも、楽しみに待ってるよ」
不敵に笑う親父にむっとする。
なんでいままでは干渉してこなかったのに、優乃に関しては聞いてくるんだ。
こんなこと初めてだから親父の考えてることが読めねぇ。
まぁいつかは紹介しないといけない。
それくらい、優乃のことは本気で、そばにいてもらいたいと思っている。
誕生パーティーのことは直接会って優乃に話したかったから、夕方に時間ができたときに会いに行った。