イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。


「それでも知りたいんだよ。10月の要の誕生パーティー、今年ももちろん行うからぜひ招待してくれ。花咲優乃ちゃんを」

「気安く呼ぶなよ」

「わかったね?じゃないと認めないよ。すぐに婚約の話を進めるから」

「脅しかよ。タチ悪い。優乃は傷つけんな」

「さぁそれはどうだろう。伊月の人と付き合うってことはそう簡単じゃない。見極めさせてもらうよ」

「優乃が行きたくないって言ったら行かせないから。無理させたくねぇ」

「わかった。でも、楽しみに待ってるよ」



不敵に笑う親父にむっとする。

なんでいままでは干渉してこなかったのに、優乃に関しては聞いてくるんだ。


こんなこと初めてだから親父の考えてることが読めねぇ。


まぁいつかは紹介しないといけない。

それくらい、優乃のことは本気で、そばにいてもらいたいと思っている。


誕生パーティーのことは直接会って優乃に話したかったから、夕方に時間ができたときに会いに行った。


< 243 / 285 >

この作品をシェア

pagetop