イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。
「要くんはすごいですね。わたしも返したいのに」
「いっぱいもらってるんだよ。優乃がそばにいるだけでおれはいいから」
「もう大好きが止まらないです」
「止めないでいいよ」
にこっとかっこよすぎる笑顔で言われるから、胸がぎゅんっと大きく音を立てる。
要くんにはドキドキさせられっぱなしだ。
「わたしももっと好きになってもらいたいです」
「これ以上好きにさせてどうしたいの?」
「えっと、わたしから離れられないようにしたい、です……」
「じゃあもうそれは叶ってるよ。おれ、優乃なしじゃいられない。伝わってない?」
「え、え、伝わって……る?」
「なんで疑問形?じゃあもっと伝えないといけないな」
要くんが甘いキスを落とす。
不意打ちでいっきに顔が熱くなった。
「と、とりあえずケーキ食べましょう」
「そうだな。けっこうよくできたじゃん」
「要くんがすごく上手だったから」