俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「はあ?俺は認めてねえぞ」

「愛理ちゃんはその気なんだから、恥をかかすなよ」

「愛理ちゃん?そんなに仲がいいんならお前が結婚すればいいだろ」

「愛理ちゃんはお前を好きなんだよ、今、愛理ちゃんの親父さんに手を引かれたら、この会社は倒産する」

「嘘だろ?」

「嘘じゃねえよ、この会社を存続させたければ、結婚したい女は諦めるんだな」

俺は亜紀との約束を果たす事が出来なくなった。

それからさらに一ヶ月が過ぎようとしていた。

私は理樹さんを諦めなくちゃと自分に言い聞かせていた。

婚約者がいる社長さんが私にプロポーズするわけがない。

異国の地で一夜のアバンチュールだったんだ。

理樹さんだけ責めることは出来ない。

私だって納得して、一夜を過ごしたんだから。

でも「あの夜の事は遊びだった」と言われたら諦められるかもしれないと思い、私は信じられない行動に出た。

東條ホールディングスのビルを訪ねた。

こんなところまでアポなしで来て、理樹さんに会えるわけがないよ。

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