俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
第十六章 ニューヨークの熱い夜
亜紀は、ニューヨークに着くと病気だと言う事が嘘のように気分が良かった。

十日間を思い出深くする為に、訪れる場所を二人で決めた。

「亜紀、以前行った場所もいいが、新たな場所を発掘するのもいいと思うぞ」

「そうですね、セントラルパークのベセスダ噴水ひろ広場に行ってみたいです」

「いいなあ、それから?」

「ハイライン、ここは廃線となったその跡地が1.6kmの空中線道公園なんですって」


「亜紀は広場とか公園とか好きだよな」

「はい、自然に親しむみたいなところが好きです、あっ、すみません、私の好みばかり言ってしまって」

「大丈夫だよ、俺も広場とか公園とか好きだから」

「そうですか、良かった」

「なあ、亜紀、この十日間の旅行で子供作ろうよ」

「えっ?」

亜紀は頬を真っ赤に染めて恥ずかしそうに俺を見つめた。

「もしかして、もう授かってるかもしれないけど」

「どう言う事ですか」

「ニューヨークに出発の前の夜、実は避妊してないんだ」

「そうなんですか、全然わかりませんでした」

「そうだろうな、だって亜紀はずっと感じてくれてたもんな、そんな余裕なかっただろ?」

「もう、理樹さんったら」

このままこの時間が止まればいいと思っていた。

でも残酷な運命は俺と亜紀の時間を奪った。
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