俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
私は東條ホールディングスのビルの前にいた。

まさか、また、このビルに足を運ぶ事になるなんて夢にも思わなかった。

正面入り口から受付に行くと、副社長さんが既に待機してくれていた。

「また、逢えて嬉しいよ」

副社長さんはニッコリ微笑んで、私をエレベーターにエスコートしてくれた。

エレベーターで最上階に向かう。

じっと見つめられてる?何?もう、どうしよう。

「緊張しているのかな?」

「えっ?あっ、はい」

「僕も、素敵な女性と二人でこんな密室で緊張するな」

副社長さんはプレイボーイなの?

私は目線のやり場に困って、副社長さんに背を向けた。

エレベーターの窓から外が見えて、素晴らしい景色が広がった。

次の瞬間、耳元に何か感じた。

「綺麗だろ、この自社ビルを建てるのに五年かかった、理樹とガムシャラにつっぱしってきた、余裕なくてね、女性とゆっくり過ごす時間もなかった」

そして、私の肩を抱いて副社長さんの方へ向かせた。

「亜紀とゆっくり過ごす時間が欲しい」

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