俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
そしてグッと引き寄せられた。

次の瞬間、エレベーターのドアが開き、一人の男性が立っていた。

「悪い、取り込み中だったか」

この声、理樹さんの声。

私は副社長さんの肩越しにドアの方を覗き込んだ。

理樹さん!

ドアが閉まりかけた瞬間、理樹さんがこちらを向いた。

目が合ったような気がしてドアは閉まった。

あれ、今、健と一緒にいた女性は亜紀?まさかな、こんなところにいるはずないよな、しかも健に抱きしめられていたんだから、亜紀のはずがないよな。

俺は一瞬亜紀に見えた事に、等々幻が見えてきたかと、項垂れた。

しかし、健が女性を会社に連れて来るとは珍しい事があるなと、この時は亜紀だなんて想像もつかなかった。

「閉まっちゃった、抱き合ってるところ見られたね」

亜紀は慌てて僕から離れた。

初めて亜紀を見た時、すごく惹かれた。

今まで味わった事のない感情が溢れてきた。

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