俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
でも、お腹はもっとくれと催促してグーグー鳴っている。
コンビニとかないのかな。

ホテルを出て、コンビニを探した。

亜紀のバカ、ここはニューヨークだ、日本ではない。

日本人は金を持っているから狙われやすいってわかっていたのに。

案の定、私は何人かの白人男性に囲まれた。

嘘、なんか言ってるけど、何言ってるかさっぱりわからない。

そのうち、腕を掴まれて、人気のない場所に連れて行かれそうになった。

「助けて!」

私は叫んだ、日本語で。

誰も助けに来るわけない。

と、諦めかけたその時、一人の男性が白人男性に蹴りを入れた。

その場が騒然となった。

「理樹様」

また一人男性の声、日本語?

白人男性はなんか言ってその場を去った。

私に手を差し伸べた男性は「大丈夫?」と声をかけた。

日本語だ。

私は顔を上げて、その男性を見上げた。

日本人!私は涙が溢れて来た。

「怪我はない?」

「はい」

「血が出てるぞ、俺の泊まってるホテルはすぐそこだから手当をしよう」

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