俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「ハウスキーパーのお仕事の件は考えさせてください」

「わかった、でも返事はYESしか受け付けないよ、連絡待ってる」

私は副社長のマンションを後にした。

何も考えられなかった。

あの時、父の会社が倒産して、私の家族は大変な思いをした。

でも、父が悪かったのだから理樹さんのお父様を恨んではいない。

逆に信頼していた父に裏切られて、どんなにか理樹さんのお父様はショックを受けたか、その事の方が気にかかる。

どうしていいか分からず、私は冬美に連絡を取った。

「冬美、理樹さんが東條財閥の御曹司だったの」

「東條財閥って亜紀のお父さんの会社を倒産に追いやった、あの東條財閥?」

「そう」

「えっ?それじゃはじめから理樹さんに遊ばれたって事?」

「わかんないよ」

「理樹さんに会えたの?」

「会えた、連絡するつもりだったけど、スマホが壊れてデーター消えて連絡出来なかったって」

「何?その言い訳」

「でも結婚したいと思った気持ちは嘘じゃないって」

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