俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「はい」

「亜紀?電話くれた?何かあったの」

副社長からだった。

理樹さんは私のスマホの相手を見抜いて、私の手からスマホを奪い取った。

「おい、どう言うことか説明して貰おうか」

「理樹、亜紀に替わってくれ」

理樹さんは私にスマホを渡した。

「はい、亜紀です」

「びっくりしたよ、何で理樹と一緒にいるんだ」

「副社長の忘れ物を届けに来たら、社長に見つかってしまって」

「忘れ物?」

「はい、テーブルの上の封筒です」

「あっ、忘れた、そうだ」

理樹さんは私に「スマホ、貸して」そう言って手を差し出した。

「すぐ、下のロビーに降りてこい」

そしてスマホを切った。

「亜紀、健と付き合ってるのか」

「違います、ハウスキーパーのお仕事をさせて頂いているだけです」

思わず言ってしまった。

「詳しい話を聞かせてくれ、ロビーに一緒に来てくれ」

そう言って理樹さんの後を追って東條ホールディングスのビルに向かった。

ロビーに入ると、すでに副社長が待っていた。

「亜紀」

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