俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
そう私の名前を呼んで駆け寄って来た。

「大丈夫だった?」

「おい、それはどう言う意味だ、まるで俺が亜紀に何かしたような言い方だな」

「わかんないからな」

二人は睨み合っていた。

副社長は理樹さんの手から封筒を奪うと「亜紀、ありがとう、助かったよ、今朝、バタバタしてて、忘れたんだな、毎朝、亜紀に忘れ物チェックして貰わないと駄目だな」と言って理樹さんを再度睨み返した。

「おい、詳しい経緯を報告しろ」

「亜紀は僕個人と契約してるハウスキーパーだ、一緒に暮らしている、報告する義務はない」

理樹さんの表情が変わった。

「亜紀はお前のマンションで暮らしているのか?」

「ああ、同じ部屋でだ」

副社長はまるで理樹さんを煽るように言葉を重ねていった。

私は何も言えず、ずっと俯いていた。

「理樹は婚約者と結婚するんだろ、亜紀が誰と一緒に暮らしても、何も言えないだろう?」

理樹さんは目を細めて手に握り拳を作り、怒りを露わにした。

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