俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
しまった、この歳で経験ないなんて、胸張って言う事じゃないよね。

「あのう、今の話、忘れてください」

「忘れない」

もう、何よこの人。

「マジかよ、国宝級だな、何かあるのか?」

「どう言う意味ですか」

「男に相手にされない感じじゃないから」

「この間まで付き合っていた男性がいました、振られましたけど」

「その男とは何もなかったのか?」

私は頷いた。

「どれくらい付き合ったんだ」

「二年です」

「二年間何もなかったのか」

その男性は驚いて大声を上げた。

「だって、結婚するまでは何もないのが当たり前です」

「お前、本気で言ってるのか」

「だから、お前じゃありません」

「亜紀、今時結婚するまでセックスしない男女なんて聞いた事ないぞ、だから振られるんだよ、でもよく二年もその男は我慢したな」

亜紀っていきなり呼び捨て!

しかも、私をぼろくそに言って、なんなの?

「私、帰ります」

「飯、食わねえのか、そろそろルームサービスが運ばれて来るぞ」

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