俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
第八章 告げられた真実
俺はパニック寸前だった、行方不明の亜紀が、親父と一緒なんて。

「亜紀は俺が結婚したいと言っていた女性だ」

「そうなのか、こんな奇跡が起こるとは思いもよらなかったよ」

「どう言う事だ、親父」

「亜紀ちゃんは理樹が産まれた時からの結婚相手だ」

「おじ様、それは父の事で約束はなかった事になったと思っています」

「違うんだ、亜紀ちゃん、あいつは裏切ってなんかいないんだよ」

「えっ?」

「おい、二人で勝手に話を進めるなよ」

俺は何が何だか理解出来なかった。

「亜紀ちゃんは理樹の許嫁だ」

俺は驚きを隠せなかった。

「亜紀、知っていたのか」

「理樹さんが東條財閥の御曹司と知ってその時わかりました」

「なんて俺に婚約者がいるとわかった時、俺の許嫁だって言ってくれればよかったのに」

「ですからもうその約束はなかった事だと思っていたんです」

「どう言うことだ、親父、亜紀は今でも俺の許嫁なんだよな」

「ああ、亜紀ちゃんが誤解しているだけだ」

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