俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
嘘をついて会っていた事をどう説明する?

まさか、この記事を鵜呑みにはしないだろうと思っていたが、俺は亜紀の元へ急いだ。

「悪い、健、後のことは頼む」

「おい、理樹」

俺はマンションへ着くと部屋へ入った。

綺麗に片付けられた部屋を目の当たりにして愕然とした。
亜紀、まさか。

すぐにスマホから亜紀に連絡を試みる。

電源が切ってある、そしてリビングのテーブルの上の週刊誌が目に止まった。

亜紀はこの記事を見て、出て行ったと言うことか。

何故だ、亜紀、何故俺を信用出来ないんだ。

私は理樹さんを信用出来なかったわけではなかった。

理樹さんは東條ホールディングス社長、そして、東條財閥の御曹司である。

父とおじ様の事が私の誤解だとわかっても、私が理樹さんの産まれた時からの許嫁だったとしても、やはり年上の冴えないアラフォーが妻だなんて、世間が納得しないだろう。

上部コーポレーションご令嬢は若くて、可愛くて、理樹さんと釣り合う女性だ。

< 69 / 133 >

この作品をシェア

pagetop