俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
真央、その人じゃない、私はここよって言ってるのか。

ごめん、俺は亜紀を愛しているんだ、その事に気づき始めていた。

俺はニューヨークの街を亜紀を探し求めて彷徨った。

俺がニューヨークに来てから一週間が経過した。

亜紀とはすれ違ったってことか?

諦めかけたその時、俺は空港で亜紀の姿を見かけた。

一瞬の出来事だった。

俺の見間違えか?幻だったのか?

それから亜紀の姿は見つける事が出来なかった。

俺はニューヨークを後にして日本に戻った。

亜紀の姿は幻でも見間違えでもなかった。

俺と入れ違いにニューヨークに着いたのは紛れもない亜紀だった。

私はニューヨークへ着いた。

理樹さんと出会った街、ニューヨーク。

理樹さんと愛し合った街、ニューヨーク。

そして理樹さんにプロポーズされた街、ニューヨーク。

全てが走馬灯のように蘇る。

理樹さんと過ごした街並み。

理樹さんと歩いたイーストビレッジやマンハッタン。

今度来る時は夫婦で理樹さんと訪れると信じて疑わなかったのに。
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