俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
なんで一人で来ちゃったんだろう。
なぜ、理樹さんは私の隣にいないの?
私の人生に理樹さんはいないの?
理樹さん、理樹さん、大好きな理樹さん。
生まれ変わったら今度こそ私の隣にいてくれますか?
俺はもう一度ニューヨークへ飛んだ。
空港で見かけた亜紀の姿を幻とは思えない。
約束したもんな、亜紀。
一緒に二人でニューヨークにまた来ようなって。
飛行機の中で居ても立っても居られなかった。
この時の俺は冷静な判断が出来ずにいた。
亜紀がニューヨーク行きの飛行機に乗ったかなんて調べればすぐにわかる事だったのに。
一分一秒でも早くニューヨークに行きたかった。
ニューヨークに着くと、とにかく亜紀の姿を探した。
ブルックリン橋のたもとの公園が好きと言っていた亜紀。
俺はいち早くブルックリン橋のたもとの公園に向かった。
そこには亜紀の姿があった。
俺は大声で亜紀の名前を叫んだ。
「亜紀!」
私は自分の名前が呼ばれたことに、我が耳を疑った。