俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「亜紀、大丈夫か」

私は病院へ救急搬送された。

気づいた時は病院のベッドだった。

すぐ傍に秀が私の手を握って自分のおでこに私の手を持っていき「亜紀、亜紀」と私の名前を呼んでいた。

「秀」

「亜紀、気づいたか、大丈夫か」

「私はどうしちゃったの?」

「急に倒れて、びっくりしたよ、救急車でこの病院へ運ばれたんだ」

「そうなの、ごめんね、迷惑かけて」

「しばらく検査入院した方がいいって、何の心配もいらないよ」

「うん、ありがとう、秀」

私は貧血を起こし、ただの貧血では無いとのことで、検査入院を余儀なくされた。

それから毎日のように検査を受ける事になった。
秀は毎日、病院へ来てくれた。

「秀、毎日来なくても大丈夫よ、仕事だって、大変でしょ?」

「大丈夫、亜紀はそんな事心配しなくても平気だよ」

そう言えば病院の費用は秀が払ってくれてるのかな、秀に聞いてみた。

「秀、病院の費用は秀が払ってくれてるの?」

「支払いは退院する時だから、その時は俺が払うから大丈夫だよ」

私は知らなかった、秀が徹夜のバイトをして病院の費用を稼いでいる事を。

そんな時、理樹さんは必死になって私の行方を探していた。
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