俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「理樹、亜紀の行方はわかったか」

健が心配して尋ねて来た。

「いや、全くわからない、探偵を雇い調べさせる」

「そうだな、よろしく頼むよ」

この時健は自分の行動を反省していた。

一旦は二人を祝福するつもりだったが、亜紀が理樹の元を離れる事態になるなら、自分の元に置いておきたいと独占欲が顔を覗かせる。

その気持ちは亜紀に取って迷惑なんだと後から気付かされる、本当に僕はどうしようもないな。

数日後、探偵から調査報告書が上がって来た。

《ご依頼のありました水本亜紀様の行方が判明致しました。貧血の為病院に検査入院をしております。傍には男性がいつも付き添っております。その男性は刈谷秀、アルバイトで生計を立てており、水本様の病院の費用のため、徹夜のアルバイトを始めたと報告を受けております。病院の詳細は下記に記載させて頂きました、ご査収ください》

俺は調査報告書を目にして愕然とした。

亜紀が病気で入院。

いつも寄り添っている刈谷秀と言う人物は誰なんだ。

今度は刈谷秀の身元調査を依頼した。
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