桜の花びらが降る頃、きみに恋をする

そうこうしているうちに時間は過ぎて、午前中の授業が終わった。

お昼休みになり、久しぶりに4人でお弁当を食べた。

相変わらずイチャイチャを発揮する美菜と琉輝くん。

私の目の前には大好きな陽向がいる。

あまりの嬉しさに、思わず涙が出そうになったのは秘密にしとこう。

大切な人たちに囲まれながら過ごすのは、とても幸せなことなんだと思った。

陽向を遠ざけていた昨日まで時間が経つのが遅く感じていたのに、今日はとても早く感じる。

きっと陽向と仲直りができて、それに想いが通じ合っているからそう早く感じるんだと思う。

でも、その一瞬一瞬がとてもかけがえのない時間。
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