桜の花びらが降る頃、きみに恋をする
陽向くんと琉輝くんは同じチームで、相手はC組。
準決勝で、この試合に勝てば優勝決定になるけれど、得点板を見ると相手チームに一歩リードされてる状況。
「なかなかの接戦だね。まぁ、それもそっか。C組には、バスケ部員が2人もいるんだし」
「それはきついね」
と、同情する。
陽向くんたちは、私たちと同じくどの部活にも所属していない。
おまけに、相手チームには有利になるバスケ部員が2人もいるから相当きつい試合だろう。
「でも、私は絶対に“勝つ”って信じてるよ。こっちには、負けず嫌いのお2人が燃えてるからね!」
「確かに!」
美菜ちゃんが言う通り、チームの中でも異様なほど存在感を放ち、闘志を燃やしている陽向くんと琉輝くん。
相手チームのバスケ部員の人たちと負けないぐらい、その運動神経は抜群で次々とゴールを決めている。