桜の花びらが降る頃、きみに恋をする
熱のせいか、頭がズキズキと痛む。
早く寝て体を休めないと。
‥‥‥あっ。
その前に、陽向くんたちに学校休むこと伝えなくちゃ。
お母さんは、学校に電話してくれたけど。
近くに置いていたスマホを手に取ると、陽向くんたちと私を入れて4人だけのメッセージグループのトーク画面を開くと文字を打った。
【風邪を引いたから学校お休みするね。ごめんね】
そう送信し、スマホをテーブルに置くとベッドに横たわった。
いつも過ごしている部屋なのに、なんだか寂しく感じる。
1人は慣れていたはずなのに‥‥‥。
陽向くんたちとずっと一緒にいたからかな。
早く3人に会いたいな。
そのためには、風邪をなんとしてでも治さないと‥‥‥。