学園怪談
『幸福……タジーの寿命を1日縮める 不幸……寿命1日あげます』
『幸福……田島さんの寿命を1日減らす 不幸……僕の寿命を1日分』
お札は全て田島の寿命を縮めるという願いで一人1日ずつ何百、何千という数が納められていた。誰が書いたのかはもちろんわからないが、これだけの数があってはいったい何年分縮められるか分かったものではない!
「うそ! そんな、嘘よおおお!」
田島はお札を蹴散らすとその場を逃げるように走り出した。
「あ! きゃああああ!」
バタン! ドタドタドタ! ガガガガ! ゴツッ!
しかし、田島は神社の入り口で不意に足を滑らせ、階段に頭を打ち付けて死んでしまった。
……彼女の寿命は尽きてしまったんだね……。
……。
徹さんは話し終えると、何やらクネクネと太ももを擦り合わせて内股になっていた。何かオカマっぽい仕草で、見ていて気持ちが悪い。
「みんなにとっては、たった1日でも、何百何千となったら凄い数ですね」
「う、うん……そうでしゅ……」
プルプルと小刻みに震える徹さんを見るのが辛い。
「ちょっと徹、アンタお腹痛いんじゃないの?」
見かねた紫乃さんが声をかけた。
「うん……出るうううう!」
脱兎の如く徹さんは部屋から駆け出していった。
「ごめん徹さん……」
私は掌を合わせて徹さんの快便をささやかに願った。
合掌!
『幸福……田島さんの寿命を1日減らす 不幸……僕の寿命を1日分』
お札は全て田島の寿命を縮めるという願いで一人1日ずつ何百、何千という数が納められていた。誰が書いたのかはもちろんわからないが、これだけの数があってはいったい何年分縮められるか分かったものではない!
「うそ! そんな、嘘よおおお!」
田島はお札を蹴散らすとその場を逃げるように走り出した。
「あ! きゃああああ!」
バタン! ドタドタドタ! ガガガガ! ゴツッ!
しかし、田島は神社の入り口で不意に足を滑らせ、階段に頭を打ち付けて死んでしまった。
……彼女の寿命は尽きてしまったんだね……。
……。
徹さんは話し終えると、何やらクネクネと太ももを擦り合わせて内股になっていた。何かオカマっぽい仕草で、見ていて気持ちが悪い。
「みんなにとっては、たった1日でも、何百何千となったら凄い数ですね」
「う、うん……そうでしゅ……」
プルプルと小刻みに震える徹さんを見るのが辛い。
「ちょっと徹、アンタお腹痛いんじゃないの?」
見かねた紫乃さんが声をかけた。
「うん……出るうううう!」
脱兎の如く徹さんは部屋から駆け出していった。
「ごめん徹さん……」
私は掌を合わせて徹さんの快便をささやかに願った。
合掌!