学園怪談
第47話 『座敷わらし』 語り手 能勢雅亮
今回の能勢さんの話は、再びメジャー所の話のようだ。
「さて、今回は座敷わらしのことについて話そうかな」
能勢さんの言葉に聞いた事のある妖怪の名前が登場した。
「座敷わらし? たしか家に住み着く妖怪でしたっけ?」
私の答えに能勢さんがつけたした。
「そう。座敷わらしはその名のとおり子供の妖怪で、家の片隅に潜む福の神のような存在だ。座敷わらしの住み着く家には幸福……具体的には、男性は仕事の出世なんかが、女性は玉の輿に乗れるなどのご利益がある妖怪だ」
私は幼い頃に妖怪マンガで見た座敷わらしを思い出した。
「現代では昔の日本式の家屋は少なくなったからね、最近の座敷わらしは昔とは少し違った形である場所に住み着くようになったらしいよ」
……。
実はね、この新座学園……正確には学園横の神社に座敷わらしが住み着いたことがあるんだ。昔の家がどんどんなくなってコンクリートのマンションに建て変わる世の中で、昔とあまり面影の変わらない場所。そう神社。この場所に座敷わらしが住み着いていたんだ。
「……どうかいい男に出会えますように!」
「ちょっとちょっと美鈴、ここにお願いしていいことあるの? ここではほら、お札を納めなきゃ意味ないって」
「そんなことないわよ加奈子。そんな怪しいものに頼らなくても、ちゃんとお願いすれば願いは叶うんだから」
……そう、この話はね、赤羽先生の同僚の河合美鈴先生のお話なんだ。
今回の能勢さんの話は、再びメジャー所の話のようだ。
「さて、今回は座敷わらしのことについて話そうかな」
能勢さんの言葉に聞いた事のある妖怪の名前が登場した。
「座敷わらし? たしか家に住み着く妖怪でしたっけ?」
私の答えに能勢さんがつけたした。
「そう。座敷わらしはその名のとおり子供の妖怪で、家の片隅に潜む福の神のような存在だ。座敷わらしの住み着く家には幸福……具体的には、男性は仕事の出世なんかが、女性は玉の輿に乗れるなどのご利益がある妖怪だ」
私は幼い頃に妖怪マンガで見た座敷わらしを思い出した。
「現代では昔の日本式の家屋は少なくなったからね、最近の座敷わらしは昔とは少し違った形である場所に住み着くようになったらしいよ」
……。
実はね、この新座学園……正確には学園横の神社に座敷わらしが住み着いたことがあるんだ。昔の家がどんどんなくなってコンクリートのマンションに建て変わる世の中で、昔とあまり面影の変わらない場所。そう神社。この場所に座敷わらしが住み着いていたんだ。
「……どうかいい男に出会えますように!」
「ちょっとちょっと美鈴、ここにお願いしていいことあるの? ここではほら、お札を納めなきゃ意味ないって」
「そんなことないわよ加奈子。そんな怪しいものに頼らなくても、ちゃんとお願いすれば願いは叶うんだから」
……そう、この話はね、赤羽先生の同僚の河合美鈴先生のお話なんだ。