学園怪談
……。
「後で調べてみたら小松っちゃんの推理どおり、今までに被害に遭った人たちは親がここの水泳部の人達だった」
「じゃあ、もう幽霊はいないんですね」
私は小松というちょっと抜けた探偵まがいの人に興味をもった。
「そうだね、なんとか成仏したみたいだけど、あのまま放っておいたらきっと今頃は死人が出ていたかもしれない」
徹さんは腕組みをして事件解決の喜びをかみ締めていた。
「ふーん。でもさ、徹は何も推理してないじゃん。全部、小松君のおかげでしょ?」
紫乃さんは茶化すように言って。テーブルにあったイチゴ大福にかぶりついた。
「へん。俺の体を張った活躍があったからこそ解決できたのだ。おまえもそんなに食べてばっかだと、ドザエもんならぬ、ブタエもんになっちゃうぞ」
「どういう意味よ!」
二人の鬼ごっこが始まり、緊迫していた場は一気に崩れ去った。
これでいいのかもしれない。このまま怪談ばかり続けていたら、きっと何かよくないことが起こる……。
私はなぜか、そんな予感がしてしかたなかった。
「後で調べてみたら小松っちゃんの推理どおり、今までに被害に遭った人たちは親がここの水泳部の人達だった」
「じゃあ、もう幽霊はいないんですね」
私は小松というちょっと抜けた探偵まがいの人に興味をもった。
「そうだね、なんとか成仏したみたいだけど、あのまま放っておいたらきっと今頃は死人が出ていたかもしれない」
徹さんは腕組みをして事件解決の喜びをかみ締めていた。
「ふーん。でもさ、徹は何も推理してないじゃん。全部、小松君のおかげでしょ?」
紫乃さんは茶化すように言って。テーブルにあったイチゴ大福にかぶりついた。
「へん。俺の体を張った活躍があったからこそ解決できたのだ。おまえもそんなに食べてばっかだと、ドザエもんならぬ、ブタエもんになっちゃうぞ」
「どういう意味よ!」
二人の鬼ごっこが始まり、緊迫していた場は一気に崩れ去った。
これでいいのかもしれない。このまま怪談ばかり続けていたら、きっと何かよくないことが起こる……。
私はなぜか、そんな予感がしてしかたなかった。