学園怪談
第16話 『交換日記』 語り手 小野田紫乃
さて、紫乃さんの3話目だ。恋愛に関する話を2話続けて話してくれたが、今度の話はどうやら多少方向性が違うようだ。
「みんな交換日記ってつけたことあるかな?」
ニヤニヤと笑いながら能勢さんと大ちゃんさんが小突きあっているのを見ると、二人には何かしら経験があるのかもしれない。少なくとも私にはそんな経験はなかった。
「まあまあ、別に交換日記は恋人どうしじゃなくてもいいんだよ。むしろ私達は女子何人かの間だけで日記みたいにして、書いてまわしてるんだ」
「あ、そういうことなら私も今やってま~す」
元気に手を上げたのは斎条さんだ。
「今はメールがあるから日記を書く人は少ないけど、中学生じゃあ携帯を買ってもらえない家もあるし、過去のみんなの分も読み直せるし、やっぱり交換日記をするのは面白いよね。誰かのことを好きとか、他人の悪口とかも日記なら平気で書けちゃうこともあるしさ」
うんうんと斎条さんは頷いて、二人でしばらく交換日記についてキャイキャイと盛り上がっている。
「……ごめんごめん、それでね。私も1年生の時、クラスの友達何人かと交換日記をつけていた事があってね、今回の話は、その時に起こった話なんだ」
さて、紫乃さんの3話目だ。恋愛に関する話を2話続けて話してくれたが、今度の話はどうやら多少方向性が違うようだ。
「みんな交換日記ってつけたことあるかな?」
ニヤニヤと笑いながら能勢さんと大ちゃんさんが小突きあっているのを見ると、二人には何かしら経験があるのかもしれない。少なくとも私にはそんな経験はなかった。
「まあまあ、別に交換日記は恋人どうしじゃなくてもいいんだよ。むしろ私達は女子何人かの間だけで日記みたいにして、書いてまわしてるんだ」
「あ、そういうことなら私も今やってま~す」
元気に手を上げたのは斎条さんだ。
「今はメールがあるから日記を書く人は少ないけど、中学生じゃあ携帯を買ってもらえない家もあるし、過去のみんなの分も読み直せるし、やっぱり交換日記をするのは面白いよね。誰かのことを好きとか、他人の悪口とかも日記なら平気で書けちゃうこともあるしさ」
うんうんと斎条さんは頷いて、二人でしばらく交換日記についてキャイキャイと盛り上がっている。
「……ごめんごめん、それでね。私も1年生の時、クラスの友達何人かと交換日記をつけていた事があってね、今回の話は、その時に起こった話なんだ」