学園怪談
「佐々岡君は精神病院に入れられてしまったらしい。その後の彼の話は知らないよ」
大ちゃんさんは腕組みをしながら悲しそうに語った。
「バットは凶器としての取り調べが終わってから、この野球部に戻ってきた。そして代々のスラッガーの中には、これを使っていた人もいたらしいよ」
大ちゃんさんはそういって、床においてあったバットケースからミートポイントが黒くなったバットを取り出した。
「あの、大ちゃんさんは有名なスラッガーですよね、もしかして……このバットを使ってたりするんですか?」
私は恐る恐る気になったことを口に出した。
「ん? 使ってるよ。たま~にね。でもね、俺が打てる秘訣は教えてあげないよ」
ニヤリと笑いながらバットをしまう大ちゃんさんの笑顔を私はこの時初めて怖いと思った。
大ちゃんさんは腕組みをしながら悲しそうに語った。
「バットは凶器としての取り調べが終わってから、この野球部に戻ってきた。そして代々のスラッガーの中には、これを使っていた人もいたらしいよ」
大ちゃんさんはそういって、床においてあったバットケースからミートポイントが黒くなったバットを取り出した。
「あの、大ちゃんさんは有名なスラッガーですよね、もしかして……このバットを使ってたりするんですか?」
私は恐る恐る気になったことを口に出した。
「ん? 使ってるよ。たま~にね。でもね、俺が打てる秘訣は教えてあげないよ」
ニヤリと笑いながらバットをしまう大ちゃんさんの笑顔を私はこの時初めて怖いと思った。