学園怪談
「おかしいとは思っていたのよ、だって私たちみんな、体は丈夫だし」
「文化祭のテーマ曲とかの意見の時……曲が10年くらい前のヒット曲だったしね」
「小学校の修学旅行で京都、奈良ってのは市内のどこの学校も行かないし」
「それと、おかしかったのが、やっぱり……」
最後にみんなで一言ずつ書いた言葉……。
……まず私たちは各人1度しか書かないということを決め、くわえて各人のセリフに番号を順番に1から7まで含む文章を作る取り決めをしていた。
1、2、3、よ~ん、5、ロク、7……という具合に。
でも星マークのコメントはその決まりを無視していた。これはあきらかに、私たち以外の誰かが存在することの証だった。
私たちは頷くと、最後の5枚のうち3枚を使って、まだ見ぬ8人目の友達に向けて書いた。
『アナタは誰ですか? アナタの友達の7人より。イエーイ!』
『ペンネーム ももちゃん ……誰だっていいよ別に。アナタが誰であろうと、私たち『8人』が過ごした時間は変わらないしね!』
『体は少しは丈夫になりましたか? 新しい滋養料理の調理法はね……』
『ペンネーム ラブリー ……恥ずかしがらずに仲間に加わればいいのに~。ま、でも楽しかったよね。またね!』
『ペンネーム うさちゃん ……2年生になっても元気でねって……もしかして転校とかしちゃうの? やだな~寂しいよ』
『いつかは顔を見せてくれるのかな? 楽しみにしてま~す』
私は最後の一言だけ。
『みんなアナタを大切に思っています』
とだけ書き込んでおいた。
そして、そのまま私たちはロッカーにノートを残して帰宅した。
……翌日、終了式の前日の放課後。誰もいなくなった教室で私たち7人は例のノートを開けた。そこにはページの1枚に大きな字で彼女のコメントが書いてあった。
『☆みんな本当にありがとう! これからも仲良くね、さようなら☆』
杉村 光 より
私たちは最後のページに大きく書き込んだ。
『祝! 1年7組、仲良し8人組進級!』
そして私たちの1年間は終わった。
「文化祭のテーマ曲とかの意見の時……曲が10年くらい前のヒット曲だったしね」
「小学校の修学旅行で京都、奈良ってのは市内のどこの学校も行かないし」
「それと、おかしかったのが、やっぱり……」
最後にみんなで一言ずつ書いた言葉……。
……まず私たちは各人1度しか書かないということを決め、くわえて各人のセリフに番号を順番に1から7まで含む文章を作る取り決めをしていた。
1、2、3、よ~ん、5、ロク、7……という具合に。
でも星マークのコメントはその決まりを無視していた。これはあきらかに、私たち以外の誰かが存在することの証だった。
私たちは頷くと、最後の5枚のうち3枚を使って、まだ見ぬ8人目の友達に向けて書いた。
『アナタは誰ですか? アナタの友達の7人より。イエーイ!』
『ペンネーム ももちゃん ……誰だっていいよ別に。アナタが誰であろうと、私たち『8人』が過ごした時間は変わらないしね!』
『体は少しは丈夫になりましたか? 新しい滋養料理の調理法はね……』
『ペンネーム ラブリー ……恥ずかしがらずに仲間に加わればいいのに~。ま、でも楽しかったよね。またね!』
『ペンネーム うさちゃん ……2年生になっても元気でねって……もしかして転校とかしちゃうの? やだな~寂しいよ』
『いつかは顔を見せてくれるのかな? 楽しみにしてま~す』
私は最後の一言だけ。
『みんなアナタを大切に思っています』
とだけ書き込んでおいた。
そして、そのまま私たちはロッカーにノートを残して帰宅した。
……翌日、終了式の前日の放課後。誰もいなくなった教室で私たち7人は例のノートを開けた。そこにはページの1枚に大きな字で彼女のコメントが書いてあった。
『☆みんな本当にありがとう! これからも仲良くね、さようなら☆』
杉村 光 より
私たちは最後のページに大きく書き込んだ。
『祝! 1年7組、仲良し8人組進級!』
そして私たちの1年間は終わった。