ハーフな俺。後編(完結)

ふと柱に掛かっている時計に目をやる。

「まだ7時かよ・・・」

(早いな。出発まで後30分はあるな。)

そう思って、携帯をポケットから出し、アドレス帳からあて先を選んでかける。

プップップ プルルルルルルル

電話から発信音が聞こえる。

「はい。」

一回目のコールが鳴ってすぐ相手が出た。

「あぁ、俺だけど。」

と無愛想に言う俺。


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