ハーフな俺。後編(完結)
「ん、友達?」
親父は怪訝そうな声を出す。
「あぁ、俺こいつらといて、今楽しいんだ。
今まで、陸以外の奴らのこと見ようともしてなかったんだ。俺。
友達とかめんどくせぇとしか思ったこともなかったしよー。
でもよ、今の俺きらいじゃねぇ。
それだけ親父に言おうと思って。」
俺は、小学校以来親父に自分のことを話す。
「そうか・・・」
親父はどう返していいか分からない様子で黙る。
「嫌、別に親父にどうこう言ってもらおうって思ってるわけじゃねぇし、
ただよ、今の俺がここでこうしてるって知ってもらおうって思ったから。」
と俺。