ハーフな俺。後編(完結)
「それが、一気に甦ってきて、息苦しくなった・・・
あいつが作ったやつでもないってのになっ。」
俺は苦笑いする。
「ルイ、無理して笑うことないよ。
辛いときは、泣いたっていいんだよ。
ルイが独りで溜め込んで、苦しくて辛くて、そんなの私は嫌だょ。」
とか言うリサ。
(こいつ、自分が嫌とか、なんだよ。それっ)
は?って思ったけど、その言葉のおかげで
かなり気持ちが治まった。
「ハハハッ、俺は泣かないしっ。ってか、女の前で泣けねぇでしょ。普通は・・・なっ。
俺は大丈夫だから。心配すんなっ。」
そう言ってリサの頭をポンポンって優しく叩いた俺。