ハーフな俺。後編(完結)
駅までの道を歩いていく私たち。
「俺さ、昨日の夜眠れなかったんだ。
どうやって、あいつに言ってやろうとか、
俺を見て、少しでも悪かったって思うんだろうかとか、
先に考えたって意味ないことばっかりよ。
今だってよ、理解できない緊張感を体中で感じてる。
でも、お前が一緒に居てくれてマジ助かる。
ありがとな。リサ。」
そう言って少し微笑むルイ。
「うん。一緒にいるよ。」
そう言って私はルイの手をとって、強く握り締めた。
ルイは一瞬びっくりしたけど、手を振り解こうとはせず、ギュって握り返してくれた。
そのまま手をつないで駅までの道を歩く私たち。