ハーフな俺。後編(完結)
その男は、俺を見るなりこう言った。
「えっと、君は・・・申し訳ないけど、どちら様だったかな?
アメリカから来たということは、
あっ、もしかしたら桃華の知り合いだったりとか?
僕との結婚前にアメリカにいたし、でも君たち高校生?くらいだよね?
じゃー違うなぁ・・・?」
何も知らない様子で、ドンドン話すこいつの反応に俺は言葉を失った。
(俺の存在をまったく持って知らないのか?)