ハーフな俺。後編(完結)
「ルッルイっ、ちょっとっ・・・」
とにかく急いでその場を離れたかった俺は
リサがそう言うのも無視して引っ張っていく。
角を曲がった先にあった公園まで行き、
ようやく掴んでいたリサの腕を離す。
「わっわるいっ」
痛そうに腕を擦るリサを見て謝った。
「ぅっぅん・・・」
「ってか、あいつなんだってんだよなっ、
ベラベラしゃべりまくってよーっ。」
俯いて、出来るだけ明るい声を出す俺。
「ルイ・・・」
リサがそう言ったので、大丈夫だって言おうと思って顔を上げた俺。
「・・えっ・・・・」
公園の向こう側の道路を歩く人に目がいく。