ハーフな俺。後編(完結)

「ルッルイっ、ちょっとっ・・・」

とにかく急いでその場を離れたかった俺は
リサがそう言うのも無視して引っ張っていく。

角を曲がった先にあった公園まで行き、

ようやく掴んでいたリサの腕を離す。


「わっわるいっ」

痛そうに腕を擦るリサを見て謝った。

「ぅっぅん・・・」

「ってか、あいつなんだってんだよなっ、

ベラベラしゃべりまくってよーっ。」

俯いて、出来るだけ明るい声を出す俺。


「ルイ・・・」

リサがそう言ったので、大丈夫だって言おうと思って顔を上げた俺。

「・・えっ・・・・」

公園の向こう側の道路を歩く人に目がいく。

< 260 / 417 >

この作品をシェア

pagetop