ハーフな俺。後編(完結)
「あいつが、俺の母親・・・だったやつ。」
ルイは、さっきの女性がルイの母親だと言う。
「えっ、でもあの人日本人だったよねっ?」
疑問をぶつける私。
「あぁ、俺はお前と同じ、日本人とのハーフだよ。」
突然ルイが思ってもいなかったことを言ったので驚いて声が出ない。
「・・・っ」
「驚いただろっ。俺はあいつを許せなくて、俺を捨てて他の男の元へ行ったあいつを憎んでいた。
だから、俺自身が日本人であることに嫌悪感をいつも抱いていたから、
ハーフだって事、誰にも知られたくなかったんだ。」
ルイはそう言った。