ハーフな俺。後編(完結)


「レナさんが、あっ陸んとこのお母さんが
何があったのかと、心配し俺の親父に連絡を入れたんだ。

何事かと慌てて親父が帰宅した。

あいつが家の前に呼んでいたタクシーに乗り込み、

○△ホテルに行くように運転手に告げたのをレナさんが聞いていて、

それを聞いた親父が俺を連れてそのホテルに向かったんだ。

ホテルについて、俺と親父が見た光景は、

知らない男に肩を抱かれて、エレベーターに乗り込んで行った母の姿だった。

親父は隣でじっと立ち尽くしていた。

その日以来俺はあいつに会っていなかったんだ。」


その日の光景が目の前にはっきりと浮かび、グッと唇を噛む俺。

< 267 / 417 >

この作品をシェア

pagetop